妊活記録⑧初めての凍結胚移植
わたしのように卵巣過剰刺激症候群で全て胚凍結した人は、採卵後の生理の後、前周期があり、次に本番周期に入ります。
前周期は胚移植予定をたててから採卵と同じようにソフィアAと点鼻薬から始まり、生理開始と同時にプロギノーバ、バイアスピリン、ユベラの内服が開始となります。
生理開始14日目に内診をして、内膜の状態が良ければ5日後胚移植となります。
胚移植は5日以降であれば多少融通が利きます。
ちなみに胚移植直前になっちゃいましたけど夫と夏休みにダイビング、シュノーケリング、カヌーに滝つぼ遊びやら思いっきり遊んできました。
流石に長時間飛行機に乗るのは血栓症も怖いので国内で海の綺麗なところという事で石垣島へ。(不妊治療はホルモン剤を使うため血栓症のリスクが高くなります)
プロギノーバの影響で乗り物酔いしたら嫌だなと思ってましたけど全く平気で良かった。
めいっぱい遊んで良い気分転換出来ました。
胚移植当日は採卵と違って化粧、貴金属、ネイルもOK。
膀胱に尿を溜めた状態の方が胚移植時の超音波で子宮がよく見えるそうで、飲み物持参が必要です。
夫と一緒にリカバリールームに入り、着替えて待ちます。
夜勤明けの夫にベッドを譲り、DVDを見ていると看護婦さんに呼ばれ、培養士さんからたまごの説明を受けます。
アシストハッチング(たまごから出やすくする為まわりの膜を削る事)の有無やたまごのグレードの説明、今の状態などを聞いたのち、リカバリールームに戻って胚移植の順番が来るのを待ちます。
ちなみにこの後も看護婦さんが来るたび、ベッドで寝ている夫を見て、
「あら、逆なのね 笑」
と言われるのでした。
リカバリールームに入ってから胚移植に呼ばれるまで1時間かからなかったような…
思ったより早く「次ですよー」と言われて慌ててゴクゴク水を飲みました。
夫と一緒に採卵と同じ部屋に入り、台にのったら思いのほか下半身が露わで、これひとりで来ても良かったなとちょっと思った。
左手を看護婦さん、右手を(看護婦さんに促されて)夫に握られ、左手を看護婦さんに握られる必要はあるのか?と考えながら、
「画面のここ見てて下さいねー。ちかっと光るように見えますよ。」
ああ、確かに光ったように見えたなと思いながらあっという間に胚移植終了。
看護婦さんにナプキンを付けたショーツを手渡し、途中まではかせられ、車椅子に乗ってリカバリールームに戻ります。
すぐにトイレに行ってもいいとの事でしたので車椅子でトイレの前まで連れて行ってもらいました。
トイレからリカバリールームまでは歩くんですけどね。
その後ベッドで30分程安静。
終わり頃、看護婦さんが来てホルモン剤の筋肉注射です。
肩かお尻で選べるんですけど、痛くない方はお尻との事なのでお尻でお願いしました。
結構痛いと噂の注射ですけど、わたしは全然平気。
その後何度か打ってるけど、全くと言っていいほど痛くない。
注射の後はおやつ付きのティータイム。
確かオレンジのムースだったかな?
着替えてリカバリールームを出たら妊娠判定の診察予約をして帰ります。
妊娠判定は12日後。
ところでわたし、ナプキンを付けたショーツを持っていくのを忘れまして。
その事を看護婦さんに伝えると、
「大丈夫ですよ。ナプキン持って来ますね。今はいているショーツに付けてもらえれば大丈夫です。」
と、でっかい夜用くらいのサイズのナプキンを下さったのですが…
わたしね、普段パンツがTバックなのですよ。
この日はまた縁起が良いかなと思って、何を血迷ったのか赤いTバックだったんですよね。
わかります?赤いTバックに無理やりでっかいナプキンがはみ出た状態のものを手術着のポッケに入れて、それを看護婦さんに渡さなくてはならない屈辱…
いや、忘れたあたしが悪いんですけどっ
看護婦さんに必死に「自分ではきますからっっ」て言っても看護婦さん笑っちゃってましたよね。
お尻に注射打つときもTバックからナプキンがはみ出まくったお尻を看護婦さんに向けなきゃならない屈辱。
夫、爆笑。(こんにゃろう)
妊活記録⑦たまごの結果
さて、採卵は16個でしたが、最終的な凍結できた数は数日後にメールで来ます。(ドキドキ)
その後、正式な書類と費用の請求書が送られて来ます。
結果は7個でした!
内容は、成熟卵 16個全て顕微授精をしまして受精卵16個。(受精率100%!)
凍結出来たたまごは胚盤胞5個、分割胚2個という事でした。
ちなみにたまごのグレードの見方はこんな感じです。
我が家のたまご達はこんな感じでした。
一番グレードの良いたまごから戻すので、てっきり⑤のBL5AAからかと思ってたけど、これは6日目胚盤胞なので、一番最初にお迎えするたまごは5日目胚盤胞の③BL4BCという事でした。
胚盤胞の内訳は5日目胚盤胞が2個、6日目胚盤胞が3個という事ですね。
検索魔になりすぎてBL4BCのグレードだけみると不安な気もするけれど、良いグレードのたまごでも上手くいかない時だってあるわけで、あんまり気にし過ぎずにたまごとのご縁を大事にしたいと思います。
費用に関しては後日まとめたいと思いますけど、採卵当日のお支払いは35万ほどだったかと思います。
後日凍結の報告と一緒に送られてきた顕微授精と、たまごの培養、凍結でかかった費用が約28万でした。
顕微授精だとまた高いねぇ(涙)
感覚的には採卵まででざっと70〜80万はかかる感じ。
痛かったのもあるけど、出来れば採卵はもうしたくないなぁ。
妊活記録⑥初めての採卵
いよいよ採卵です。
5月は薬の影響と採卵後の卵巣過剰刺激症候群でずっと具合が悪かったのをよく覚えてます。
前日の夜23時以降は絶食、当日7時以降は水も飲めません。
空腹どすっぴんメガネにネイルも無しの状態で半休を取ってくれた夫と一緒に9時に病院へ。
ちなみに自己注射を始めて5日後くらいから卵巣がどんどん大きくなっていくので下腹部が張った感じになってくるのですが、後半は歩くと足の付け根に響く感じで歩くのも辛かったです。
採卵当日が一番しんどくてタクシーで病院まで行きました。
しかし、卵巣過剰刺激症候群がひどくなるのは採卵後ということですでに戦々恐々。
いつもと違うCロビーで待ち、先に私だけ呼ばれてリカバリールームという専用の個室で手術着に着替え待ちます。
その後、看護婦さんが呼びに来て手術室の隣の部屋で心電図や点滴をつけてくれるのですが、すでに動くのも辛い状態を見て看護婦さんが座薬を提案してくれたので、お願いしました。
そのまま手術室に移動して、いつもの診察台の豪華版みたいなのに座ったらあっという間に必要な器具を手際よく取り付けられ、麻酔を入れた瞬間に意識はなくなりました。
次に気がついたのはリカバリールームのベッドの上で、看護婦さんに肩を叩かれ「旦那さんお部屋に入ってもらっても大丈夫ですか?」と声をかけられたときでした。
意識が戻ったと同時に下腹部のものすごい激痛と寒さで
「寒い」
「痛い」
しか夫に言えず…
夫曰く、ものすごい顔面蒼白だったそうで。
ものすごく激しい生理痛のような痛みと悪寒に耐えきれず看護婦さんに泣きつくと
「座薬が効くまでの辛抱ですよ」
と、湯たんぽ持って来てくれました。
そういや、いつ座薬入れられたんだ…?
だんだん痛みが落ち着いてくると身体も温まってきました。
その後半休しか取れなかった夫は仕事に行き、看護婦さん付き添いでトイレに行って、ドリンクを飲んで大丈夫そうなら帰れます。
トイレから戻ったときに看護婦さんに出血の具合を聞かれるのですが、わたしは殆ど出血なく、茶オリくらいの感じでしたが、隣の病室から
「生理2日目くらい出血あります…」
て聞こえたので、人それぞれなのかと思ったのでした。
すっかり痛みもなくなったので近くでお昼ごはんを食べて帰りました。
ご褒美と称してワインも飲んだのは夫に内緒です…
結果は16個でした。
全胚凍結の私は数日後の何個凍結出来たかの結果を待つだけです。
卵巣過剰刺激症候群て恐ろしいと思ったのはこの後…
特に痛みも不調も無く、別に採卵当日以外制限も無いためナメてまして、ワタシ。
採卵から4日後、職場の数人で焼肉食べ放題に行きまして、好きなものを好きなだけ、たらふく食べたんですね。
もともとそんなに快便ではない方ですが、さすがにこれだけ食べたら大体翌日には出てくるはずが一行にウンともスンともないのですよ。
ちょうど採卵から6日後に診察があったので相談すると、妊娠中でも飲める便秘薬を処方してくれました。
この時、卵巣の大きさが7センチくらいで腹水も溜まってるからそのせいで腸が圧迫されて便秘になっていると。
ところが処方された便秘薬を指示通りに飲んでも全っっく出てこない…
お腹は空くので食べてさらに積もるばかり…
結局一週間たって再度病院に電話で相談すると便秘薬の飲む量を増やすよう指示されて、ようやく便通があったという状態。
なんだよ、便秘になるなら先に言っておいてくれれば食べ放題なんて行かなかったのに…
(もしかしたら言われてたかもですスミマセン)
とにかく、採卵後のこの便秘がまた辛かった…
卵巣過剰刺激症候群は生理が始まると良くなるそうですが、それまでは食べ過ぎ注意ですよ。
妊活記録⑤ロング法による採卵まで
タイミングを取る事に疲れていたせいもあり、とにかく早く結果を出したくて体外受精に進んだあたくし達夫婦。
全ての検査結果が揃った診察の際、一番早いインフォームド•コンセントを予約。(IVFなんばではこれを夫婦揃って受けないと体外受精できません)
ちなみに検査段階で風疹の予防接種を受けていた私は採卵までに2ヶ月の避難期間が終わりました。
予防接種をして2ヶ月経たないと胚移植も出来ないそうなので皆さん予防接種はお早めに。
この後、体外受精のスケジュール作成、「前周期」に入ります。
わたしはロング法での採卵スケジュールとなりました。
東京で不妊の超有名院といえば加藤レディースクリニックですが、どうやらそこは自然周期が基本のようで、ちょっと意外でした。
IVFなんばは基本的にいっぱい採卵してストック作って、なんならそのストックで2人目まで目指せます的スタンスのようです。
この前周期でやる事は
•スケジュール作成
•自己注射レッスン
•ソフィアA内服
•スプレキュア点鼻開始
くらい。
生理開始後3日目に血液検査と超音波検査を受けて、いよいよ自己注射が始まります。
最終的にこんな感じでした⤵︎
たまごもスクスク育ってますねー
採血と超音波検査は生理開始後3日目、6日目、10日目目。
13日目の採血と超音波検査で採卵日が16日目に決定しました。
14日目の時刻指定のHCG自己注射を含め、12日間の自己注射でした。
長かった…
自己注射レッスンの最後に看護婦さんの前で手技確認があるのですが、「経験者ですか?」って言われるくらい何のためらいもなく自分のお腹に針をぶっ刺したように見えたみたいですけど、注射大嫌いですから…
採卵日決定のとき、E2の値を再検査されましてね。
3000を超えるとOHSSのリスクがあるからという事で全胚凍結となりました。
すぐにたまごちゃん戻ってくると思ってたのに残念…
駄々をこねると先生に懇々とOHSSのリスクを説明されました…
この時期が一番病院に通わなくてはならないのですが、最初に指定された日の前後でも多少調整してくれました。
次はいよいよ採卵です。
ビタミンDと妊活
さて、ワタシの血液検査でビタミンD不足が発覚し、さらにPCOS気味という事で病院からビタミンDのサプリメントを処方されたわけですが、効果はどんなものなのかちょっと調べてみました。
ちなみに病院からもらったのはコレ⤵︎
ビタミンD濃度は最低でも20〜30を保つ、理想は30以上との事。
紫外線対策が当たり前の昨今は特に女性でビタミンD不足のひとが増えているそうで、特に不妊患者の9割がビタミンD不足だそう。
横着でいい歳してロクに日焼け止めも塗らないし、食事のバランスには気をつけているつもりだったのにあたしの数値ったら13という欠乏症レベル…
ビタミンDといえば、骨に関わる栄養素なのかと思えば実に様々な効果がわかっているそうで、妊娠に関わるビタミンDの効果はこんな感じ
•多嚢胞性卵巣(PCOS)の改善
•卵胞発育障害の改善
•着床率・妊娠率UP
•免疫性の不育症を防ぐ
•習慣性流産を防ぐ
•ビタミンDの数値が高い人はAMHの数値も高い
•妊婦さんのビタミンD不足が、お腹の赤ちゃんが産まれた後のアレルギー疾患に関係する
•妊婦糖尿病を防ぐ
•妊娠高血圧症候群を防ぐ
•妊娠中のビタミンD摂取により子供の自閉症発症リスクを低下
これだけでも凄いなぁと思うけど他にも、こんな効果があるそう。
•骨軟化症、骨粗しょう症の予防
•心血管疾患を抑制
•筋肉強化
•風邪やインフルエンザの予防
•がん発症のリスク低下
•糖尿病の予防
•肥満・メタボリック症候群の予防
•リウマチなどの自己免疫疾患の予防
•パーキンソン病、うつ、アルツハイマー病、統合失調症、中枢神経腫瘍などの精神・神経疾患の予防
•慢性腎臓病の予防
•薄毛の予防
•アレルギー予防(花粉症、ぜんそく、アトピーなど)
スゲーじゃん…ビタミンD…
もちろんビタミンDだけとっていてもダメでしょうし、効果の影響力がどれほどかはわかりませんけども、少なくとも私は乱れがちな生理周期が整いました。
キチンと排卵するようになったおかげかな?
こんなにすんなり生理周期が乱れなくなるならもっと早く知りたかったよビタミンD…。
ちなみにビタミンDが不足している人で最も妊娠率が高くなったのはビタミンDを摂取し始めて6ヶ月目だそうで、少なくとも半年は継続する必要があるそうです。
妊活記録④ワタシの検査結果
さて、IVFなんばで朝っぱらから7本程血液を抜かれての検査結果がこちら
他にも、尿検査やら生理中のホルモン検査もありましたがそのへんは割愛しますね。
そういえば、IVFなんばではフーナーテストしないのね…
検査結果は提出しているけど、卵管造影も無いのね…
この辺りは人それぞれですけど、高額でも最初に徹底的に検査して病院側の方針が1ヶ月くらいで出るのは夫婦間での方針も決めやすくて良かったです。
先生から指摘されたのは3点
①風疹の抗体が全然無いのでワクチン接種を強く強〜く勧められる
②ビタミンDの数値が悪い
③AMHの数値が実年齢(34歳)より−2,3歳
まず、①に関しては妊娠してからの胎児に影響があるとの事で、ここは妊娠してからの事もちゃんと考えてくれてるんだなーと思い、すぐにワクチンを打つ事に。
ネックなのは、打ってから2ヶ月避妊が必要な事。
ただ、採卵は出来るそうで、体外受精でしたら準備期間があってそこからの採卵→胚移植になるので、そこまでに避妊期間あけると思いますよってワクチン打ってくれた看護婦さんが教えてくれました。
てことは最短でも2ヶ月かかるのね…体外受精…と、このときは思ったのでした。
ちなみにちょっと前から風疹が流行っているそうで、改めて打っておいて良かったなーと思ったのでした。
②に関しては、多嚢胞性卵巣がちなのはビタミンDの値が低い事が関係するのではというわけで、サプリメントを出されました。この事についてはまた後ほど。
③に関して、まずAMHとは、アンチミューラリアンホルモンの略で、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。
AMHの数値が表すのはあくまでも卵子の在庫の目安であって、その卵の質や、妊娠率とは関係が無いそう。
とはいえ、何事も実年齢より若いと言われると嬉しいのが女心というもの。
以上の結果を踏まえ、というかワタシの結果には今のところ問題無く、やはり夫の検査結果がよろしくないという事で、先生には顕微授精を勧められました。
むしろ他に選択肢は無いと。
てか、
確かに夫の検査結果が良く無いのはわかっていても体外受精(しかも顕微授精)という選択にに心の準備が全くできていなかったわたしは「え?そもそも次は人工授精とか順番にステップアップするんじゃないの?」という疑問を投げかけましたが、
「この数値(夫の)じゃ人工授精は無理ですね」 (バッサリ)
と、いうわけで夫婦で体外受精の説明会に参加したのでした。
そもそも何も知らずに転院して、後から知りましたけどIVFなんばは体外受精専門院みたいなもんなんですもんねぇ。
値段もべらぼうに高い病院だってのも後から知りました。
日本で2番目に高いって本当ですか…??
妊活記録③オットの検査結果
さて、前の病院でも2回検査をしていますが、IVFなんば基準の検査も必要との事で夫の検査結果です。
IVFなんばではMiOXなる精子の酸化レベルを測定したりも出来るそう。
以前の結果が手もとに残ってないものの、おや?やっぱり少ないは少ないけど以前より良くなってる気がする…
もしや、このサプリメントのおかげか…?
BABY&ME SOサポートⅡ
以前の検査結果がよろしくなかったため、色々調べた結果、ここのサプリメントが良さそうだったのでした。
とはいえ、ズボラ夫はたまにしか飲んでなかったみたいですけど。
他は禁煙したり、トマトジュース飲んでたり…
そもそも男性不妊は原因不明な事が多く、改善にも時間のかかる事なんですもんね。
少しでも数値がよくなったなら良かったかな。
お互いの健康のためにもコツコツ食生活には気を使っていこうと思います。
お次は、ワタシの検査結果を。